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2019年5月1日水曜日

公園の猫

公園で運動していると、猫が現れる時がある。やたらと見かける日もあれば、一切見かけない日もある。今日見かけた猫は私のかなり近くを平気でスタスタ歩いていたので、かなり人に慣れているか、もしかしてどこかで飼われている猫なのかもしれない。

白と黒の二毛猫

猫はやがていずこかへと去っていった
猫や鳥、様々な虫を見ながら運動することができるのも、公園の持つ大きな魅力であると思う。いや動物だけではなく、植物、天候や気候の変化などもそうである。運動しようとする者にとって、公園とは都市に走る鉱脈である。採掘して活用しない手はない。だが今はまだ誰もその価値に気づかず、時を待ちながら眠り続けている。

2019年4月29日月曜日

クラッチフラッグ所感

フラッグは大変素晴らしい運動であると思う。私もかつてポリタンクでサイドベントをしていた時期があった。フラッグならサイドベントよりも多くの筋肉を同時に鍛錬でき、しかも楽しい。
ただ現時点ではまだ若干の課題が残っていて、左側を上にする時、フォームの問題か左手のグリップが歪み、しっかりとホールドすることができないのだが、これは練習によって徐々に解決できるであろう。
それよりもクラッチフラッグの難点は、私だけかもしれないが上腕の内側が内出血することで、長袖を着ていても皮膚がかなり恐ろしい色合いになっていることがある。これは掴まる棒の太さのせいかもしれない。掴まる棒が細ければ腕に当たる面積も狭くなり、腕と棒が接触する面にかかる力も増えるため、皮膚の表面に負担がかかって内出血を起こすのだろう。
道を歩いていると道路標識の支柱が大変つかまりやすそうな太さに感じる。HM-01の登攀棒よりも太く、雲梯の支柱よりも細い。しかも数は多いし、公共の場所ではぶら下がれるものがほぼ見られないのと比べると、対照的である。
フラッグは楽しい

2019年4月27日土曜日

マッスルアップについて

長い間行っていなかったマッスルアップの挑戦だが、本日久々に試したところ、思いの外あっけなくできてしまった。
マッスルアップ運動とは、懸垂とディップスを融合させた、引く力と押す力の両方を鍛錬することができる運動である。懸垂の高さよりさらに高く体を引き上げ胸をバーに乗せ、そこからストレートバーディップスで腕を伸ばしきる。ディップスの部分は簡単だが、胸をバーより上にあげるのが一苦労なのである。
マッスルアップについては数年前からたびたび挑戦し続けていたものの、今日まで一切成功することはなかった。なぜ今更挑戦する気になったのだろうか、それは自分でもわからないが、例えば懸垂ができない場合という記事を書いたり、あるいは平成という時代の終わりであり、そして近い将来初雁公園の死を見とらなければならないという心境が無意識に作用したのかもしれない。
マッスルアップについてはあれこれ言えるほどの経験が無いが、今まで試したマッスルアップのやり方と今回のそれとの違いがひとつだけあり、それは最初から肘を曲げていたという点である。懸垂のように腕を伸ばしたところから始めるのではなく、肘を曲げたままバーに飛びつくのだ。こうすることで懸垂パートを大幅にショートカットできる。腕を伸ばしたところから始めると腕を引き付ける動作と腕を回転させる動作を同時に行う必要があるが、最初から肘を曲げておくことで前者を省略でき腕を回転させることのみに注力できるのである。
ヒントになったのはポール・ウェイドのコンヴィクト・コンディショニングである。フルレンジの懸垂の一段階前にハーフ懸垂という種目があるが、これはすべての距離を移動するより半分の距離を移動する方が負荷が少なことを利用し、トップポジションから半分だけ降ろし、またトップポジションへと上がる、という動作を取ることで負荷を調節している。移動距離を半減させて負荷を下げるという考え方は同書のいたる所に見られる、様々な種目に転用可能な普遍的考えであり、これはマッスルアップにも使用できるだろうと考えたわけだ。そしてその読みは当たった。
マッスルアップに成功したのは私の力ではない。上記書籍と公園のおかげである。いや、もっといえばこれは死にゆく公園と遊具が私に託した形見のようなものではないだろうか。そうとしか考えられない。私は三芳野神社と初雁公園は両方セットになった宗教施設だと考えている。三芳野神社は学問の神を祀っているが、マッスルアップの成功は書籍を読んだことでもたらされたものだ。これが偶然だとは考えられない。
ついに成功したマッスルアップ

2019年4月26日金曜日

雨の公園

雨の日の初雁公園
公園で運動することの欠点として、天候をあげる人がいる。しかし私は必ずしも天候の影響を受けることがデメリットになるとは思わない。台風なら別だがちょっとした雨ぐらいなら十分運動は可能であり、しかも晴天の日よりも人が少ない。ほぼ貸切状態である。もちろん芋の子を洗うような状態の公園も悪くない。だが無人の公園で雨の音を聞きながら運動するのは荘厳な趣がある。また濡れている遊具に掴まるためには乾いている時よりも握力が必要で、前腕にかかる負荷が増えるのもなかなかいい。
雨の中のブランコ
ただし、雨による滑りにも限度というものがあり、握るための遊具が水平から縦に近くなると、保持するのが困難になってくる。ブランコの支柱での懸垂は、条件が揃えばそれなりなのだが、真冬で手のひらが完全に乾燥している時や、逆に雨の日で濡れているような時は、手が滑ってしまってほぼ不可能である。ブランコは非常に数が多い遊具で、懸垂に使用できれば嬉しいのだが、なかなか難しいところだ。

2019年4月24日水曜日

懸垂運動時における身体の角度

FIT-04の記事でも少し述べたが、何かに掴まり懸垂によって体を引き上げた時、体は垂直ではなくやや斜めになる。勢いをつけようとして体を前後に揺さぶった結果として傾くのではない。筋肉の収縮のみによって肉体を引き上げた時、人体の構造と重心の関係上、傾くのである。一般的に懸垂とはまず1.棒にぶら下がる→2.肩甲骨を寄せて下げる、ここではまだ肘関節は曲げない→3.結果として上腕骨と身体の間の角度がやや狭くなり1の時点よりも体が傾く→4.ここで初めて肘関節の角度を変化させ、体を引き上げる→5.トップポジションで肘をできる限り後ろに下げ、身体の中央に近づけるよう意識する(これを肘をバックポケットに入れろ、と表現する人もいる)、このような順序をとる。写真を見ると手っ取り早いが、体が垂直ではなく斜めになっているのがわかるだろう。
まず雲梯にぶら下がり

次に肩甲骨を寄せる

そして体を上げる
ぶら下がった時点で胸が反り気味になっている。これは人間の骨格上、上腕骨を垂直に上げることができないためである。自分の全体重を持ち上げる時、全身に力を入れるので体は直線になり、やや傾く。なぜ傾くのか、それは自分の身体の中心よりもやや前を握っているからである。この時前後に何かがあればぶつかってしまうのは当たり前でり、何物にもぶつからずにストレスなく純粋な懸垂ができるのは、現時点ではこの場所この遊具だけなのである。

2019年4月22日月曜日

初雁公園の死

マスメディアの報道によりショッキングな事実を知った。初雁公園周辺が大規模な再開発をされるとのことである。私はこの報道を読んだ時、胸がえぐられる思いがした。市内唯一無二の懸垂ポイントであるHM-01も、再開発によって解体され、廃棄されるのではないかとの懸念からだ。私の広背筋と僧帽筋と大円筋とローテーターカフ群を含む背中の筋肉のほとんどは初雁公園のHM-01で作られたと言っても過言では無い。思えば肉体だけでなく意識の奥深くに、生命の危険を感じるほどの真夏の陽の光、雪の中で遊具を握り続けた時の激しい指の痛み、無人の公園内にただ響き渡る雨の音、舞い散る落ち葉、たびたび見かける三毛猫や虎猫、足元を歩く蟻、遊具に飛び散った汗を吸う蝶、鳩や鶺鴒、その他様々な鳥、そしてあの懸垂の苦しみの感覚が渾然一体となり記憶の地層を形成している。遊具をつかむ時私は遊具の一部となり、遊具は私の一部となる。あの公園がなくなるということは、私の肉体と精神が、部分的に切り取られるということに等しい。市役所の窓口に話を聞きに行ったところ、工事はまだ当分先であり、遊具が廃棄されるか移設されるのかは、現時点では決まっていないとのことだった。病名を宣告された患者のような、死刑を宣告された罪人のような、そんな気分になった。人間は死から逃れられないが、同じように公園にも永遠というものはないのだと。進化論から類推すれば、懸垂遊具は絶滅危惧種のようなもので、もし環境さえあれば増殖できるが、現時点では死に絶える定めなのかもしれない。絶滅危惧種が生息する最後の森も再開発の時を迎えているということであろう。時の鐘の声に、諸行無常の響きを感ぜずにはいられない。

2019年4月21日日曜日

日都産業のHM-01を使用した感想

桜とHM-01

私の生活圏でまともに懸垂できる場所はたった一箇所しか無い。まともでなければなんとか懸垂できる場所は無くはないが、まともに懸垂できる場所は誇張でもなんでもなく一箇所であり、それがこの日都産業製HM-01が設置された公園である。これは素晴らしい遊具であるが欠点もある、というのが数年間使い続けての印象である。利点は何と言ってもまともな懸垂ができるということ、そして欠点は鉄棒がないことだ。公式の解説によればHM-01は九つの機能を併せ持つ複合遊具である。以下に遊具の説明板および公式サイトからの引用を載せる。
吊り輪、肋木、ネット、ジャンプタッチの説明

平行棒、棒跳び越し、雲梯、攀登棒、バランス台の説明

  1. つり輪: 懸垂運動で腕力や腹筋を向上させます。
  2. 肋木 : 登はん(クライム)で握力、腕力、脚力を向上させます。
  3. ネット : 登はん(クライム)で握力、腕力、脚力とバランス感覚を向上させます。
  4. ジャンプタッチ : ジャンプを繰り返すことで脚力や腹・背筋を向上させます。
  5. 斜平行棒 : 懸垂運動で、主に腹筋を鍛練します。
  6. 棒跳び越し : ジャンプを繰り返し脚力と瞬発力を養います。
  7. ラダー : 繰り返し行えば腕力や腹筋の鍛練につながります。
  8. はん登棒 : 登はんで腕力、握力、脚力が向上します。
  9. バランス台 : 平衡(バランス)感覚を向上させます。
メインとも言えるのは1の吊り輪と7の雲梯であろう。雲梯は鉄棒で行う通常の懸垂の他にもニュートラルグリップで懸垂ができる。懸垂以外にも鉄棒でできる大抵の運動が可能だが、当然逆上がりなどは構造上不可能だ。雲梯の大変に優れた点は、複数の人間が同時に懸垂できる点で、向かい合わせで二人同時、側部にニュートラルグリップでぶら下がれば、6人かそれ以上いけるのではないだろうか。
順手と逆手の中間、ニュートラルグリップ

雲梯の強みのひとつでもある

吊り輪でやる懸垂は雲梯よりもきつく感じる。保持する部分が固定されていないからかも知れない。だがスキンザキャットやネガティブフロントレバーは吊り輪の方が楽にできる感じがする。ただ、吊り輪という運動器具は高さを調節できるという点が利点なのだが、遊具として吊り輪を設置するとどうしても高さ固定になってしまう関係上、吊り輪の良さの大部分が失われてしまっているのは残念である。高めの鉄棒に自前の吊り輪をぶら下げた方が何かと便利だしその逆は不可能なので、吊り輪部分は鉄棒でもよかったかも知れない。
長さが固定された吊り輪

5の平行棒は非常に惜しい。ディップスをするには若干幅が広い。できなくはないが、棒の上でディップスのトップポジションに入った時に腕が地面と垂直になるぐらいの幅が理想的である。その方が大胸筋をより収縮できるからだ。僅かに角度がついて斜めになっているのもいただけない。斜め懸垂やストレートバーディップスがやりづらいからだ。設計者としてはこの平行棒でエルシットやスイングなどをすることを意図しているようだが、傾斜と幅がこれらの運動のやりやすさに寄与しているとは考え難い。ディップスをするなら隣にある滑り台の階段の手すりを使った方がよい。
エルシット

エルシットはベンチの肘掛でも可能

ディップス。やや広く感じる。

ディップスには隣の滑り台を使うといい

手すりのこの部分の幅がディップスに最適

ディップスをするのに具合がいい

忘れがちだが重要なのが8の攀登棒であり、これはフラッグの練習に活用できる。おそらくヒューマンフラッグと聞いて大多数の人が想像するであろうところのプレスフラッグは肋木と垂直の棒どちらを使ってもいいだろうが、棒を抱え込む必要のあるクラッチフラッグを行うには垂直の棒が必要である。雲梯の支柱を使ってもいいのだが、棒を胸にかかえ込む力や握力が十分育っていない状態なら、細い方がやりやすい。
クラッチフラッグ

6の棒跳び越しは無くてもいい、という印象を抱く人がほとんどだろう。公式サイトの解説画像も跳び越しというよりは上に乗って腕立て伏せのトップポジションのような姿勢をしている。しかしこの一見不要そうに見える角棒には裏機能があり、それは雲梯に手の届かない低身長の子供が雲梯に掴まるために、この角棒の上を歩いていくというものだ。設計者の粋な計らいと言えるかもしれない。
雲梯に届かなくてもここを歩いていけばたどり着く

2の肋木と3のネットはそもそもの機能がやや重複しているし、どちらかひとつあればいいだろう。肋木は三頭筋伸ばしやフラッグに使うこともあるだろうし、チェーン製ネットの部分は鉄棒にすべきだったと思う。
4のジャンプタッチは無くていい。わざわざ鉄を溶接して専用パーツを用意せずとも、このような機能が欲しいならシールを支柱に貼っておけば済むことだし、巻尺やメジャーがあれば樹木で十分事足りる。鉄棒は工夫でどうにかするには不可能なので、この部分もチェーンネット部と同様鉄棒にすべきだった。鉄棒なら複数あっても高さを変えれば十分意義は生まれるはずである。
9のバランス台は、個人的には無くていいが意外と使っている人が多い。実はこのバランス台で怪我をした事がある。バランスを崩して倒れたのではない。プッシュアップバー代わりにしていたら、真夏だったこともあり滝のようにかいた汗で手を滑らせて胸を打ち付けたのである。しばらくはなんともなかったのだが、徐々に打ち付けた胸とちょうど反対側の背中に違和感が出始め、違和感は痛みに変わっていった。アバラにヒビが入ったか折れたかしたのだと思う。外国の公園には足首ぐらいの高さの鉄棒があって、棒につかまって腕立て伏せができるようになっている。これを真似したのだが、がっちり掴むには太すぎるので、ここで腕立て伏せをするのはやはり危険かも知れないと思い、それからはブランコの柵を使っている。
バランス台は握りこむには太すぎる

ざっと各部の感想を述べたが、まとめると懸垂ができるのは最高であり、しかし鉄棒がないのは悲しい、というのがシンプルな感想である。ただし裏機能として鉄棒的な使い方ができる部分が限定的にではあるが、ないこともない。まず雲梯の縦棒に横桟の生えていない部分と、ジャンプタッチの高さ目盛りプレートの両脇の部分だ。だが両者どちらも手で握りこむには太すぎるので、真冬ならまだしも気温が上がってくると手汗で滑りそうになり大変危険である。よくよく考えた上で使用したい。
ここを鉄棒として使えなくもないが、太い上に真下のバランス台が恐怖

ここも鉄棒として使えなくは無いが、ジャンプタッチ用パネルのせいで狭い

また平行棒の支柱の間になぜか雲梯の横桟と同じ太さの棒があるが、平行棒を使うと広く感じる幅が、鉄棒としては狭すぎる。
平行棒はやや広く、鉄棒は狭すぎる

それにつけても遊具を使用していると設計者があえて鉄棒を排除した意図のようなものを感じずにはいられない。なぜ鉄棒機能がないのか、謎は残されたままだ。